自分の中の、好きなことだけで生きていく覚悟を、あらためて感じた本でした。
私は昨年、ある覚悟から、行動の変化がありました。
それは、「会社に行きたくなければ行かない」という覚悟。
私はそれまで、経営者たるもの、会社には行くもんだと思っていたし、社員さんのモチベーションを上げ、方向性を示し、利益を上げるのが正しいと思っていました。
だけど、気づいたのです。ぜんぜん楽しくないと。
そもそも、そんなに人が好きじゃない。だから、社員さんと無理に関わっても、ぜんぜんうれしくない。なんか不自然だし。
楽しく、好きで、やりたいことをやっていたら、モチベーションなんて上げる必要ないし、そもそもモチベーションなんて、ない。
だから気づいたのです。「会社は行きたいときに行くもんだ」と。
今年の4月から鹿児島中央製茶の代表取締役になりましたが、4月1日から今日5月14日まで、出社したのは5日ぐらい。
代表就任時に、社員さん全員を目の前にして言いました。
「この会社に、ものすごく興味があって、業績を上げることに興味があるか?と問われると、正直私にはない」
「だけど、幸せがいいよね。だからお互い幸せになることをしよう」と。
そこから私は、会社と、社員さんと適切に、必要なだけ関わるようになりました。
会社に行かない時間は、自分の好きなことをしています。そして、好きな事業にだけ関わるようにしている。ビール事業とか、真空分離事業とか。あとの事業は、好きな人たちがやってくれると。
自分で自分を制限しているリミッターに気づいて、自分の中の感度を上げて、自分の好きに忠実に生きていく。
己の内側の声に身をゆだね、そこにある。
自分に還ろう。
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心屋 仁之助
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