後継経営者が語る事業継承 「継承」と「承継」の違いと「うけたもう」の精神

3月10日、鹿児島中央製茶株式会社でキックオフミィーティングを行った。4月1日から正式に代表取締役に就任することにより、全社員さんとの会議を行ったのだ。4月1日から正式に事業「継承」する準備というところだ。

事業「継承」と「承継」の違い

で、この記事を書こうと思った時に、そもそも事業「継承」って何だと思い、ググってみた。すると、事業「継承」と検索したつもりが、検索結果には事業「承継」の結果が出てくる。正直びっくりした。これまで事業「継承」だと思っていたのに、事業「承継」という言葉なのか!と慌てて「継承」と「承継」の言葉の意味の違いを調べることに。

基本的には、「承継」は法律用語であるということと、精神性や理念みたいなものも引き継ぐという意味があるみたいです。「継承」とは、ただ物理的に引き継がれてきたものを引き継ぐみたいな感じです。漢字の順番が重要らしく、「継承」=継がれたものを承る。「承継」=承って、継ぐ。の違いのようです。

この違い、私にとってはとても重要だなと調べていて、感じました。

「うけたもう」の精神

鹿児島に戻ってきて8年間。私は、「承継」しようと頑張ってきた。つまり、承って、継ごうと。自分がなぜこの会社や事業を継ぐのか。なんのために継ぐのか。それを理解しよう、理解しようと、学び、自己と向き合ってきた。つまり、事業をなぜ継ぐのか?、理由が必要なくらい、私は納得いっていなかったのだと。

だが、今、感じているは、ただ継ぐだけだと。もう、しょうがない。この家に生まれてきたのは。そして、継ぐのは。自分で選んできたのだから。だから、物理的に継がれてきたものは、山伏のように、ただ承ろうと。「うけたもう~」みたいな。

山伏は修行中、山に入るときに「うけたもう」と言って、すべて起こることを、ただただ受け入れていくのだとか。

もちろん、法律的には「承継」らしいのだが、私的にはやはり事業「継承」がしっくりくるなと。気張って、社会のためにとか、社員さんのためにとか、業界のためにとか、こねくり回して、理由をつけて、正当化して自分を納得させて承って、継ぐ理由を見つけていくというよりは、継がれてきたものを承った方が、潔い。ただ継ぐ。そう感じました。

私が「承る」かどうかは、重要ではない。ただ「継ぐ」ことが重要だと。

なので、今回の鹿児島中央製茶のキックオフミィーティングでも、「うけたもう」の精神で臨みました。このキックオフミィーティングの内容については、また後日。