立花Be・ブログ・ブランディング塾の課題図書として「小さな習慣」を提示され、その書評を書くというのがあった。
しばらく本を読むということから距離を置いていたので、久しぶりの読書であり、初めて書評を書くということにチャレンジしてみた。
本を読むことと距離を置いていたのは、そのタイミングがくればまた読み始めるだろうというぐらいのつもりで構えていたのが一番だが、そもそも何のために本を読むのかということをあらためて経験したかったというのが理由。
私は、昨年、本を読むということと距離を置くことを決意しました。
それは、私が本を読むということを恐れから取り組んでいたことに気づいたから。
本を読むだけではないけど、これまで恐れから自分の時間を使うということをしてきた私は、常に何か有益なことをしておかないと意味がないとずっと思っていた。
時間があったら、仕事をすること、本を読むこと、有益な情報をとること。
すべて、何かに突き動かされるように、何かをしていないと心配で不安でしょうがなかったのだ。
その代表選手が本を読むということ。なので、本はたくさん読んだ。
本を読んでいると何かをしている感じがして安心感もあるが、それ以外にも知識が増えた感じや、博識になった感じがあり、自分の価値が上がった感があるのだ。
なので、「U理論」「ビジョナリーカンパニー」「学習する組織」「セムラーイズム」など、経営に関する本で、次世代型と言われる、かつ難しい本を選び、貪るように読んだ。
その方が、利口になった感がすごいから。
つまり、私は、本を読むという行為が、知らず知らずのうちに、自分の欠けている部分を補うため、そして無価値な自分の価値を上げるために行っていたのだ。
今となっては、それが無駄だったとも思わないし、意味がなかったとも思わない。
今の自分を形成する一部となっているし、生きていくうえで役に立ったことをたくさんある。
こうやって今、冷静に本を読むということと向き合えるのも、しばし本と距離を置くということをしたからだと思う。
本を読んでもいいし、読まなくてもいい。
本に振り回されるというより、自分で、肚でしっかりと本を選んでいく。
本が主で私が従ではなく、私が主で本が従なのだ。